幻の入学式
“英語主義“ブログを訪問してくださってありがとうございます。“母”が書きます。
いよいよ2日後に国公立大学の入試を控え、今年度の大学受験も大詰めを迎えていますね。既に全ての受験を終え、後は合格発表を待つのみの方も進学先が決まった方もいらっしゃるでしょう。
我が家では上の“ムスコ”の時はまだ「コロナ前」でしたので、進学先が決まった3月はまさに “Spring has come!” という気分で、高校の卒業式、入学金や授業料の振り込み等の入学の手続き、入学式用のスーツの購入、少しばかり奮発した革靴、第二外国語の選択、身体検査、オリエンテーション、新歓行事…とすっかり浮かれた気分のひと月を“ムスコ”と共に過ごし、4月の入学式を迎えました。
彼の卒業した大学は入学式では家族の出席に人数制限があったのですが、平日だったのもあって、その日仕事のなかった私と私の母の二人で参加をしました。(そう言えばひと昔前に、親が大学生にもなる子どもの入学式に出席するのはいかがなものか、という話題がありましたね)“ムスコ”はもちろん別行動での行き帰りですし、会場で会う訳でもありません(写真なんて撮らせてくれる訳もありません)ので、私は母と花曇りの空の下、少し散り始めた桜を愛でながら、まさしく目に入れても痛くない存在である初孫の入学式にそれはそれは嬉しそうに参加する母に、普段はあまりできない親孝行ができたように感じられて、嬉しく思ったものでした。
そして時は経ち数年後、一年の浪人生活を送ってやっとの思いでつかみ取った、次男である“息子”の合格。しかしちょうど2年前の今頃は世の中が“コロナ禍”一色に覆われ始めた頃で、宅配便で届いた入学のパッケージには例年通りのオリエンテーションや身体検査の日程、サークル紹介の冊子、もちろん『福翁自伝』も入っていましたが(笑)、結局どれも全て中止となり、それはそれは静かな大学生活のスタートとなったのでした。
入学式がなくなって、残念に感じた新入生もたくさんいたかと思います。(若者たちは実はそうでもないかな?)
でも、もしかしたら本当に心から残念に感じたのは、私のように孫を利用した親孝行を目論んでいた親たちなのかもしれません(汗)。
今年の卒業式、そして入学式が桜の舞う中、無事に行われることを願っています。
読んでくださった方のご参考になりますように。
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