ペーパーバックの歩き方 その3
“英語主義“ブログを訪問してくださってありがとうございます。“母”が書きます。
“CAMINO ISLAND”で読者を魅了した主人公Bruce Cableがこの続編でまた活躍します。
再びあの愛すべき登場人物たちが登場、となったら、もう読まずにはいられません(笑)
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以下少しだけネタバレです。
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Bruce CableはフロリダのCamino Island でBay Booksという書店を経営する傍ら、仲間の作家たちと交流を続けながら彼らを支え、暇さえあればワインやビールとともに読書する、そんな満足した日々を送っていました。
しかし、彼らの暮らす島を最大級のハリケーンLeoが襲い、住人たちは莫大な被害を受けてしまいます。しかもBruceの仲間の一人である作家Nelsonが死亡。が、それはハリケーンによるものではなく、実は陰に大きな組織が潜む殺人事件である可能性が…。
この本の中で、悪役である人物はnursing homes(介護施設)を経営しているのですが、高齢の親を持つ年代の私には全く他人事ではない表現がいくつも出てきました。
例えば
…, and not the nicer assisted living places or retirement homes you see advertised. These are the depressing places where you stick your grandparents when you just want them to go away.
(広告で見るように優しく介助してお世話してくれるような場所でも施設でもないのよ。おじいさんやおばあさんを送りつけて押し付ける、そんな憂鬱で悲しいところよ / 母拙訳)
社会の高齢化によってさまざまな問題の渦巻く国々に於いて、ただただフィクションの物語ではないのだろうな…、と感じずにはいられない、そしてより人間味がグンと増したように思えるBruceや彼の仲間たちと、いつの間にか一緒に戦っている気持ちにもなれる小説でした。
ハッピーエンドなので、安心して読んでください。更なる続編が出るといいな〜
読んでくださった方のご参考になりますように。
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