英語主義~英語で早慶上智を突破~

英語講師の母と一浪慶應生の息子が書く、親目線と子目線、両方の視点から経験談が語られていくブログです!

多読のススメ ペーパーバックの歩き方 その5

 

“英語主義“ブログを訪問してくださってありがとうございます。“”が書きます。

 

Haruki Murakami   ”NORWEGIAN WOOD”

 

言わずと知れた村上春樹の代表作の一つであるノルウェーです。Jay Rubinが翻訳したペーパーバック版を十数年ぶりに読んでみました。

 

1987年に出版されたこの小説は村上春樹を一気に超スター作家に押し上げました。私も学生時代に「初版本」の上下巻(帯に「100パーセントの恋愛小説!!」と書かれています)ワクワクドキドキしながら買って、一気に読みました。それ以前に出版された中長編とは違って、分かりやすい・読みやすいこのストレートなストーリーに没頭した若かりし日の思いは、今でも胸に焼きついて残っています。

 

しかし、今回改めて読んでみると、それぞれのシーンに対しての感じ方や気持ちがあの頃とは違っている自分がいて、「歳をとるってこういうことなのかな?」と思わざるを得ない(汗)…と気付きました。

 

日本語の原作版で読めば、また違ったのかも知れません。微妙なニュアンスの部分がどうしても微かにズレる、違和感の残る箇所が少しずつあるように思います。言い回しというか。やはり翻訳というものはとても難しいのですね。

 

例えば、日本語原文ではもう少し遠回しに言っている部分でも、英語だとそれよりは直接的な言い方になってしまっているような感じがします。

 

それから、特に固有名詞。登場人物の名前も“緑”はgreen だとか“桃子”はpinkだとか、説明が必要だし、“玲子”も敢えてカタカナで表記する際のニュアンスの違いとか。猫の名前とか。“カモメ”と“Seagull”では違うような、でも”Kamome”とする訳にもいかないだろうな、とか。やはり、原作で読む醍醐味を改めて知ることができました

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今回日本語→英語のペーパーバックをご紹介したのは、本の内容が予め分かっているものを読むのは非常に楽で、難易度がグッと下がるからです。途中で筋が分からなくなってしまうこともなく、安心して読み進められます。知らない単語も気にせずに済むし、もしもどうしても気になる語があったら、日本語の原作版でさっと確認するだけです。

 

まるで日本語(母語)を読むように、「返り読み」することなく、ある程度のスピードで英語を読めるようにすることは、大学受験英語ではとても大切なポイントです。それができないと、時間内に問題を解ききることは極めて困難でしょう。

 

どうぞ、受験学年になるまでのまだ時間に余裕のあるうちに、どんどん多読してください。

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ススメです。                 

読んでくださった方のご参考になりますように。

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